そうやって腹水を抜くと、
重かったお腹が少し楽になるのです。
早歩きができるようになった。
お腹出すぎて重いし、しんどかったもん。
妊婦さんみたいに腹帯いるかなー、と考えてたくらいに。

まぁ、痩せたわけではないけど、やっぱり1〜2キロくらいは体重は減ってるから、
そんだけ入ってたんやなー、としみじみ思いました。

それから、数回腹水を抜いてもらいました。
そして、その期間中に、経過観察で元のM病院でCT検査してもらったので
そのデータをKクリニックで診てもらったら
先生曰く、

「前から怪しいとは思ってたけどなー
腹膜播種ちゃうで、これー。
手術できるんちゃうかー?」

え?
どーゆーことですか?
訳分からんのですけど?
腹膜播種ではなかったら、なんなん?
確かに、一番大きい腫瘍が、ゴロンと動いてる
という画像になってるのやけど、
M病院の先生は、
腫瘍がどんどん大きくなったので、
元の場所が狭いから、移動したのでは?
というてはった。
そんな事あるのかなー、とK先生にそのことも含めて見てもらったんやけど、
腹膜やったらこんな移動せんからなー
と先生。
M病院にメール送っとくわー、と言うてくれました。

そして、数日後の腹水処置でKクリニックに行ったときのこと。
K先生曰く、

「やっぱりなー、手術出来るし、はよ取ったほうがえぇわ。」

なんでも、K先生はM病院のホームページを見て、医師の紹介のページで知ってる先生を見つけたとのこと。
(私の主治医のことは知らなかったらしい。)
昔、K先生がまだ病院勤務の時に、そのM病院の先生が研修医でいたらしい。
なので、M病院のその先生に連絡しといたから、
手術できるでー、と。

えっと、展開がよく分かりませんが?
と相方ちゃんと二人して、頭の上が?でいっぱいやった。
でも、わざわざそうやって調べてくれて、
知ってる医師やから、と連絡もしてくれて、
すごく嬉しくて、泣きそうになってた。
なので、その日の腹水処置は中止して帰ってきた。


M病院にて。
消化器外科で、手術についてのお話をする。
顔見た瞬間から、最初から手術する話で進んでいる。

展開が早すぎませんか?

と、本人やのに、少しついていけない感じ(爆)

K先生の直接連絡が効いてるみたいで、
もう一度CTの画像やら見直して検討してみたら、手術できるのでは、ということになったという。
それは、腹膜ではなく

卵巣転移

だったから。
しかも、ゴロリと動いたということは、
癒着がなかったら、ツルリンと取り出せるかも、
と言う…

マジかーガーン

もう、K先生に出会えたからよかったけど、
出会えなかったら、違うとこで大金はたいて免疫療法したり、
それもだからところが見つからんかったらどうなってたか!
怖すぎるから!
そして、セカンドオピニオンで諦めなくてよかった。
と、つくづく思った。

お腹の腫瘍を取っても、身体中に散らばったガン細胞が無くなるわけじゃないから、手術したら完治するということではないけども。
それにまだ、肺と肝臓に小さいのがあるし。

それでも1番大きいのが無くなるというのは、負担がかなり減るということで、
お腹が張り出してからは、何してもお腹が突っかかるし、小走りになっただけでも、お腹の異物がゆさゆさして痛くなったり。
最近はその腫瘍が痛み出して麻酔系のお薬で抑えるようになったし。
どんどん蝕まれてる感があって、お腹が大っきくなるごとにすごい恐怖感が湧き上がってた。
荷物の整理をした方がいいのかな、とか終末期のことを考え始めてたからなー。

なので!
それからは早かった。
手術の話はどんどん進んで、
夏の終わり、卵巣摘出の手術を受けました。


つづく